腰椎圧迫骨折の治療|山田整形外科医院|埼玉県ふじみ野市の整形外科

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腰椎圧迫骨折の治療

腰椎圧迫骨折の治療について詳しく解説します。腰椎圧迫骨折は、骨粗鬆症や外傷が原因で腰椎がつぶれるように変形する状態を指します。特に高齢者に多く、適切な治療が重要です。

腰椎圧迫骨折の原因と症状

原因

•骨粗鬆症:骨が脆くなることで、軽い転倒や日常動作でも骨折が起こります。

•外傷:強い衝撃や事故によって若い人でも発生することがあります。

•がんの骨転移:まれに、腫瘍が骨に転移して骨が弱くなる場合もあります。

症状

•腰や背中の痛み:突然の激しい痛みが特徴的です。

•姿勢の変化:圧迫骨折により背中が丸くなる(後弯)ことがあります。

•運動制限:痛みにより動けなくなることも多いです。

治療法

腰椎圧迫骨折の治療は、骨折の程度や患者の年齢、健康状態に応じて選択されます。

1. 保存療法

圧迫骨折の多くは保存療法で治癒します。以下の方法が取られます。

•安静

•初期は痛みを軽減するために安静が必要です。ただし、完全な寝たきりは筋力低下を引き起こすため、適度な動きが重要です。

•装具療法

•腰部コルセットやブレースを装着することで、骨折部分への負担を減らし、痛みを軽減します。特に、動作時の安定性を高めるために有効です。

•鎮痛薬の使用

•消炎鎮痛剤(NSAIDs)や骨粗鬆症治療薬(カルシトニン)などを使用して痛みを緩和します。

•リハビリテーション

•筋力を維持し、骨折後の回復を促進するため、軽い運動やストレッチを行います。理学療法士の指導の下で行うことが推奨されます。

2. 手術療法

  1. 保存療法で症状が改善しない場合や骨折が重度の場合は、手術が検討されます。

骨粗鬆症の治療と予防

腰椎圧迫骨折を予防するためには、骨粗鬆症の治療が不可欠です。

•骨密度を高める薬剤

•ビスホスホネート製剤、デノスマブ、PTH製剤(テリパラチド)などが使用されます。

•カルシウムとビタミンDの摂取

•骨の健康を維持するために、食事やサプリメントで十分な量を摂取します。

•適度な運動

•ウォーキングや筋力トレーニングで骨密度を維持します。

治療中の注意点

1.転倒防止

•骨折の再発を防ぐために、家の中の環境を整える(滑りやすい床の改善、手すりの設置など)ことが重要です。

2.生活習慣の改善

•喫煙や過度の飲酒は骨の健康を損なうため、控えるべきです。

3.定期的な医師の診察

•骨粗鬆症の治療の進行状況を確認し、治療方針を適切に調整します。

予後と回復の見込み

•軽度の圧迫骨折は、数ヶ月で痛みが軽減し、日常生活に復帰できることが多いです。

•重度の場合や治療が遅れると、慢性的な腰痛や姿勢の変化が残る可能性があります。

•適切なリハビリテーションと生活習慣の改善により、再発のリスクを低下させることが可能です。

まとめ:腰椎圧迫骨折は、骨粗鬆症が関与することが多く、適切な治療と骨粗鬆症の管理が必要です。早期診断と治療、生活習慣の改善により、痛みの軽減と再発予防が期待できます。骨折後の経過が思わしくない場合は、専門医に相談することをお勧めします。