熱中症対策
熱中症対策と予防 ― 屋内外で注意すべきポイント
熱中症は、高温多湿の環境で体温調節がうまくいかなくなり、体内に熱がこもることで起こります。屋外の炎天下だけでなく、風通しの悪い室内でも発症するため、生活のあらゆる場面で対策が必要です。特に高齢者や体調の優れない方、小児は発症リスクが高いため注意が求められます。
屋内での対策
冷房や扇風機を活用し、室温はおおむね28℃以下、湿度は50〜60%程度を目安に保ちましょう。サーキュレーターを併用すると空気が循環し、効率よく涼しくなります。熱気がこもる部屋や夜間も油断せず、適切な室温管理が大切です。また、冷たい飲み物や氷枕などで体を冷やす方法も効果的です。
屋外での対策
日陰や風通しのよい場所を選び、外出はできるだけ朝夕の涼しい時間帯にしましょう。帽子・日傘を活用し、吸湿・速乾性のある通気性のよい服装を心がけます。炎天下での激しい運動は避け、活動時間を短く区切ることも予防につながります。
共通のポイント
喉が渇く前に、こまめな水分・塩分補給を行うことが基本です。大量に汗をかく場合は、水だけでなく経口補水液やスポーツドリンクを利用し、電解質も補給します。特に高齢者は口渇感が鈍くなりがちなので、時間を決めて飲む習慣をつけるとよいでしょう。
体調管理も重要です
めまい、立ちくらみ、吐き気、だるさなどの初期症状を感じたら、すぐに涼しい場所で休息し、首・脇・太腿の付け根など太い血管が通る部位を冷やします。体温が下がらない場合や意識がもうろうとする場合は速やかに医療機関を受診します。
熱中症は適切な予防で防ぐことができます。屋内外を問わず環境を整え、水分補給と体調チェックを習慣化し、無理のない活動を心がけることが何よりの対策です。