手のしびれの治療について

手のしびれは、さまざまな原因によって引き起こされる症状で、神経や血管の障害が関与している場合が多いです。原因を正確に特定し、適切な治療を行うことが重要です。以下では、手のしびれの主な原因と治療法について詳しく説明します。

手のしびれの主な原因

1.末梢神経の障害

•手根管症候群：手首の手根管内で正中神経が圧迫されることで、親指、人差し指、中指にしびれや痛みが生じます。

•肘部管症候群：肘周辺で尺骨神経が圧迫され、小指や薬指にしびれが現れます。

•頸椎症性神経根症：頸椎の変形や椎間板ヘルニアにより、神経が圧迫され、首から肩、腕にかけてしびれが広がります。

2.循環障害

•血行不良や動脈硬化による血流障害でしびれが生じることがあります。

3.その他の疾患

•糖尿病性ニューロパチー：糖尿病が原因で神経障害が起こり、手足のしびれが生じることがあります。

•頸肩腕症候群：長時間の悪い姿勢や過労による筋肉の緊張が原因で、肩から手にかけてしびれが生じます。

手のしびれの治療法

原因に応じて、以下の治療法が適用されます。

1. 保存療法

•生活習慣の改善

長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用が原因の場合、適度な休憩や姿勢改善が重要です。リラックスした姿勢を保つことで、神経や血流への圧迫を軽減します。

•薬物療法

•鎮痛薬・抗炎症薬：神経の炎症や痛みを抑えるために使用します。

•神経痛治療薬：神経由来の痛みやしびれには、プレガバリンやガバペンチンが有効です。

•ビタミンB12：神経の修復を助ける作用があります。

•物理療法

•温熱療法：血流を改善し、筋肉の緊張をほぐします。

•電気療法：低周波を使用して神経や筋肉を刺激し、症状を緩和します。

•ストレッチやマッサージ：筋肉の緊張を和らげ、神経への圧迫を軽減します。

2. 神経ブロック療法

手根管症候群や頸椎性のしびれに対して、神経ブロック注射が行われることがあります。局所麻酔薬やステロイドを使用して、神経の炎症や圧迫を軽減します。

3. リハビリテーション

•理学療法士によるリハビリプログラムで、筋力を強化し、神経の働きを改善します。

•腕や手首のストレッチ運動、筋トレなどが症状の改善と再発防止に役立ちます。

4. 手術療法

保存療法で効果が見られない場合や神経圧迫が重度である場合は、手術が検討されます。

5. 生活習慣の見直し

治療の効果を高め、再発を予防するため、以下の生活改善が必要です：

•適度な運動：ウォーキングや軽いエクササイズで血流を促進します。

•姿勢の改善：長時間のデスクワークでは、正しい姿勢を意識することが重要です。

•手や指のストレッチ：日常的に簡単なストレッチを行うことで、筋肉の緊張を和らげます。

山田整形外科の取り組み

当院では、手のしびれの原因を的確に診断し、患者様に合わせた最適な治療プランを提供しています。保存療法を基本に、薬物療法やリハビリテーションを組み合わせ、症状の改善を目指します。また、再発防止のための指導や生活習慣のアドバイスも行っています。

手のしびれでお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。一人ひとりに寄り添った治療を提供し、快適な生活のサポートをいたします。