突き指と槌指の治療|山田整形外科医院|埼玉県ふじみ野市の整形外科

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突き指と槌指の治療

突き指と**槌指(マレット指)**は、手や指に起こる一般的な外傷で、主にスポーツや日常生活の中で発生します。これらのけがは、指の正常な機能を損なう可能性があるため、適切な治療と管理が重要です。

突き指とは

突き指は、指先に強い衝撃が加わることで、関節や靭帯、腱に損傷が生じる外傷です。主にバスケットボールやバレーボールなどのスポーツ中に発生します。

主な症状

•指の腫れ

•痛みや圧痛

•関節の動きの制限

•内出血や変形(重症の場合)

治療法

1.安静

指を使わないようにし、負荷を避けます。

2.アイシング

怪我直後は冷却(20分程度)を行い、腫れや痛みを軽減します。

3.圧迫

弾性包帯やテーピングを使用して腫れを抑えます。

4.固定

指の動きを制限するためにスプリントやテーピングを行います。

5.リハビリ

痛みや腫れが引いた後は、関節の柔軟性や筋力を回復させるためにストレッチや軽い運動を行います。

注意点

•痛みが強い場合や指が変形している場合は骨折や脱臼の可能性があるため、医療機関を受診してください。

槌指(マレット指)とは

槌指は、指の先端を伸ばす腱(伸筋腱)が切れたり、腱が付着している骨が剥離骨折することで、指先が曲がったまま伸ばせなくなる状態です。ボールが指先に当たるなどの衝撃で発生することが多いです。

主な症状

•指先が曲がったまま伸びない

•腫れや痛み(特に指の先端部)

•内出血

•変形(骨折を伴う場合)

治療法

1.スプリント固定

•専用のスプリントで指先を伸展位(まっすぐな状態)に固定します。

•通常、6~8週間固定を続け、その後2~4週間は夜間のみ装着します。

2.アイシング

怪我直後に冷却を行い、腫れや痛みを軽減します。

3.安静と保護

指先に負担をかけないよう、日常生活で注意します。

4.手術(重症例)

•腱断裂がひどい場合や骨折が大きい場合、手術が必要になることがあります。

•手術後はスプリントで固定し、その後リハビリを行います。

リハビリ

•固定期間が終了した後、関節の柔軟性と筋力を回復させるための運動を段階的に行います。

注意点

•固定を途中で外すと治癒が遅れるため、医師の指示を守って治療を継続してください。

突き指と槌指の違い

項目 突き指 槌指

原因 衝撃による関節や靭帯の損傷 伸筋腱の断裂や剥離骨折

症状 腫れ、痛み、動きの制限 指先が曲がったまま伸びない

治療 安静、アイシング、固定 スプリント固定、場合によっては手術

治療中の注意点

1.早期の受診

痛みや変形がある場合は放置せず、早めに専門医を受診してください。

2.適切な固定

スプリントやテーピングは指の状態に合わせて行う必要があります。自己判断で外すと治療が長引く可能性があります。

3.無理な運動は控える

怪我が完全に治る前に指を使い始めると、再発や悪化のリスクが高まります。

おわりに

突き指や槌指は、適切な治療を行えば多くの場合で完治しますが、放置すると指の変形や運動機能の低下につながる可能性があります。怪我をした際は速やかに冷却と固定を行い、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。リハビリを継続して行い、指の機能を取り戻すことを目指しましょう。