痛風の予防|山田整形外科医院|埼玉県ふじみ野市の整形外科

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痛風の予防

痛風を防ぐためにできること:食事・運動・生活習慣の改善ポイント

 

痛風は、体内の尿酸が過剰になり結晶化して関節に炎症を引き起こす病気です。特に足の親指の付け根に激しい痛みを伴うことが特徴ですが、発作を防ぐためには日常の食事・運動・生活習慣の改善が重要です。本記事では、痛風予防のためにできることを詳しく解説します。

 

1. 食事でできる痛風対策

 

食事は痛風の予防・悪化防止に大きく関わります。特に尿酸値を上昇させる「プリン体」の摂取を抑えることが重要です。

 

(1)避けるべき食品

 

以下の食品はプリン体を多く含み、尿酸値を上げやすいため注意が必要です。

• 肉類(特に内臓系):レバー、ハツ、もつ、牛タンなど

• 魚介類:マイワシ、カツオ、サバ、アジ、エビ、貝類

• アルコール:特にビール、日本酒、焼酎(アルコールは尿酸の排出を妨げる)

• 甘い飲み物:果糖を多く含むジュース、清涼飲料水(果糖は尿酸を増やす)

 

(2)積極的に摂るべき食品

• 野菜:ほうれん草、キャベツ、ブロッコリー(食物繊維が尿酸の排出を助ける)

• 乳製品:牛乳、ヨーグルト(尿酸値を下げる作用がある)

• 水分:水や麦茶を1日2リットル以上飲む(尿酸の排出を促す)

• 大豆製品:豆腐、納豆、味噌(植物性たんぱく質は影響が少ない)

 

(3)食事のポイント

• 1日3食バランスよく:過度な空腹は尿酸値を急上昇させるため、規則正しく食事をとる。

• 塩分を控える:高血圧も痛風を悪化させるため、薄味を心がける。

• アルコールを減らす:できるだけ休肝日を設け、特にビールの摂取を抑える。

 

2. 運動で痛風を予防

 

適度な運動は尿酸値のコントロールに役立ちますが、無理な運動は逆に尿酸値を上昇させることがあるため注意が必要です。

 

(1)おすすめの運動

• ウォーキング(1日30分):膝や足に負担をかけず、脂肪燃焼効果がある。

• ストレッチ・ヨガ:血流を良くし、尿酸の排出を促す。

• 水泳・水中ウォーキング:関節に負担をかけずに運動できる。

 

(2)避けるべき運動

• 激しい運動(短距離走・筋トレ):急激なエネルギー消費は尿酸値を急上昇させる。

• 過度な発汗を伴う運動:水分不足になり、尿酸の排出が妨げられる。

 

(3)運動のポイント

• こまめに水分補給をする:脱水を防ぎ、尿酸を排出しやすくする。

• 無理のない範囲で継続する:適度な運動を習慣化することが重要。

 

3. 生活習慣の改善で痛風を防ぐ

 

日常生活の見直しも痛風の予防に大きく関わります。

 

(1)適正体重を維持する

 

肥満は尿酸値を上昇させる要因の一つです。特に内臓脂肪が多いと尿酸の排出が妨げられるため、適正体重を目指しましょう。

• 食事の見直し:カロリー過多にならないよう、低カロリーで栄養バランスの良い食事を心がける。

• 運動習慣をつける:ウォーキングやストレッチを毎日の習慣にする。

 

(2)ストレスをためない

 

ストレスはホルモンバランスを崩し、尿酸値を上昇させる可能性があります。

• 適度に休息を取る:睡眠不足を避け、リラックスする時間を確保する。

• 趣味を持つ:気分転換をしてストレスを発散する。

 

(3)十分な睡眠をとる

 

睡眠不足は尿酸値を上げるリスクがあります。

• 毎日7時間以上の睡眠を確保する。

• 寝る前のスマホ・カフェインを控える(睡眠の質を向上させる)。

 

(4)定期的な健康診断を受ける

 

痛風は症状が出る前の「高尿酸血症」の段階で予防することが重要です。

• 尿酸値を定期的にチェックし、異常があれば早めに対策を講じる。

 

4. まとめ

 

痛風の予防には、食事・運動・生活習慣の改善が欠かせません。

• 食事:プリン体を減らし、水分をしっかり摂る。

• 運動:無理のない範囲で適度に体を動かす。

• 生活習慣:ストレスを減らし、規則正しい生活を心がける。

 

これらを継続することで、痛風のリスクを減らし、健康な生活を送ることができます。